マッチョ
美談
Twitterである美談が流れてきた。
妊娠中、非常に辛い状態であったのを旦那さんが非常に献身的に支えてくれたというもの。
これ自体は異論の余地なく美談だと思うし、変に曲解されたくもないのでリンク等は貼りません。批判や攻撃と取る人もいるかもしれないのでこれだけは言っておきます。
特に面白くはないしオチも別にないです。
成功例?
奥さんは特につわり等症状が出やすいらしく、日常生活が困難であった様子。旦那さんは日中は仕事しながら早朝、夜は奥さんのサポートに奔走。
この文面だけ見れば美談であり、かつ当然に思える。しかし、この事例の場合は相当旦那さんが骨を折っている様子が見て取れた。
本件の場合は旦那さんが人格者かつタフであり、会社も割合協力的であったことは間違いなく成功要因であることは想像できる。
みんなそんな都合よくいくのか
妊娠中の奥さんを支えるのは当たり前のことである。そこに異論はない。
ただ人間には限界というものがある。ただでさえギリギリを生きる現代の若者にとって、人生の一大イベントがとりわけ厳しい状況であればもう限界オーバーではないだろうか。
そんな覚悟もなしに結婚、出産するなと言われそうだが、果たしてそこまでタフな人ばかりだろうか。というかそれでいいのだろうか。
最近は親を頼るのも困難な場合も多いだろうし、理解のない会社も多くあるだろう。転勤を断ったら昇進に響き、今大丈夫でもとても養育費を確保できないのではという考えも浮かぶ。
今後、詰んでしまう状況って結構あるのではないかと思ってしまった。*1
会社の先輩は最近子供が生まれたが、直前期も残業推定1○○時間程度の生活を毎月のようにこなしており、そう遠くない自宅に帰らずにホテル泊して過ごすこともそれなりにあった*2。彼は間違いなくマッチョ側の人間ではあったが、奥さんも割とギリギリまで働けていて安産であったらしい。
極端な事例を想像しているであろうことはわかっているし、十中八九自分はこういう事例には当てはまらないだろうと予想はしているのが正直なところではある。
マッチョか、ヤンキーか
子供を育て、円満な家庭を築くというありきたりに思えた人生も、超絶マッチョ人間になるかマイルドヤンキー*3になるかのいずれかを取らないと安定して達成できないんじゃなかろうか。気が付かなかったけど人生というのは元々そういうものなのかもしれない。結構不安定な産物なんだなあと思える(一昔前までは問題なかっただけか?)。
マッチョになるアテもなければ地元を出て久しく親も転勤族で実際に地元と呼べるような場所があるかも怪しい人はどうすればいいのかな。みんな思ってるよりタフなんかな。
こういう構造の文章を書く品性が下劣なのはわかっちゃいるけど。